桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)













そんな風に
あの人たちに話しかけてもらう
ようになって
数日。


いまだ、
あの人たちが
話しかけてくる理由は
わからなかった。




私に、同情してる?

誰かに頼まれた?

かわいそうだって思ったの?



わからない






今日は、
先生に次の授業の
準備をするように頼まれてる。

お昼をいつもどうり食べて、
廊下に出る。


資料室に向かおうと、
別館校舎に足を動かした時だった。


何か、
話し声が聞こえた。


「最近、ほんとうざいよね~
ロボットちゃん」

『ロボット』
そんな言葉に
一瞬にして心が
冷たい布で覆われた。


手をぎゅっと握る。

< 44 / 315 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop