桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
そんな風に
あの人たちに話しかけてもらう
ようになって
数日。
いまだ、
あの人たちが
話しかけてくる理由は
わからなかった。
私に、同情してる?
誰かに頼まれた?
かわいそうだって思ったの?
わからない
今日は、
先生に次の授業の
準備をするように頼まれてる。
お昼をいつもどうり食べて、
廊下に出る。
資料室に向かおうと、
別館校舎に足を動かした時だった。
何か、
話し声が聞こえた。
「最近、ほんとうざいよね~
ロボットちゃん」
『ロボット』
そんな言葉に
一瞬にして心が
冷たい布で覆われた。
手をぎゅっと握る。