桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
「ほんと。
なんで龍桜の皆さまに近寄ってるのか
わけわかんない」

「ほんと調子乗ってるよね~」

「顔がいいからって
あんな性格じゃぁねぇ?」

「「「あははははっ」」」





何も感じない。
私は、何も感じない。
大丈夫。
心が壊れたりもしない。
私の心は、
壊れる位に形は残ってない。

これ以上は、
壊れたりしない。

大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫。

言い聞かせる。


「龍桜様達もどうしたのかしらね、
あんなロボットに
構うなんて...」


あの人たちの事を
言っているのが聞こえて、
後ずさった。


ガタン...

消火器に足がぶつかった。


「あれ~?
ロボットちゃんじゃん~」

明るい声で話しかけてくる。

目が笑ってない...


「最近、すごいよね~

龍桜様達に
構ってもらうなんて...」

4,5人の女子に取り囲まれる。


「一体、
どんな手を使ったの?」

「そんな...
手なんて.....」

あの人たちのことを、
言ってほしくなかった。
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