桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
「こっちだ!」

東野君が立ちあがって
片手をあげた。

「橘さん、大丈夫!?」

何で...

「何で...
ここに.....」

「飛鳥から連絡あった」

龍桜の人たちが
目の前に揃っていた。

それを見て茫然と、
その場に座り込んでいた。














立ちあがった東野君が
こっちを向いて
口を開いた。


「....橘さん。
もう、無理しなくていいよ」

「っ!?」

「もう、
独りで抱え込まなくていいよ。

...俺達、
橘さんをロボットだなんて、
思ってない」




「...かわいそうだ、って思ってる?」

「思ってない」

「同情してるんでしょ?」

「してない」

みんなが頷いた

「っ...
嘘だ...」

「「「「「え?」」」」」

「嘘だ!
きっとあなたたちも
私を裏切って、
後でバカにするんでしょ!?

それで私の事見て
笑うんでしょ!?」
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