桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
「...しないよ」


「嘘っ「俺、
橘さんのこと、
バカにしたりしてないから」

日野君が、
私の言葉を遮って言った。

「っ...」

「俺、
橘さんの事見てたけど、
橘さんは
誰より他の人を考えて行動する
優しい人だと思う」

きっぱり言い切る横山君

「っんなの...」

「信じなくてもいいけど。

でも俺らは、
橘の事をちゃんと見てる」


阿部君が、
少し強い口調で言った。


「俺たちは、
ちゃんと見てる。

もう、一人っきりで
抱えんな」

五十嵐君が
命令口調で言った。


「橘さん。
頼ってよ。
俺らの事、
少しずつでいいから信じてよ。」


っ...……いい、のかな?

この人たちの事
信じてみても、近くに居ても、いいかな?


「橘さん。
もう、大丈夫だから」



差し出された手。

この手を掴んだら...
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