桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
あれから数日。





「日和!
トランプってどこにあるかわかるか?」

「あ、トランプは
そこの棚に片付けたよ」

「そーなのか?ありがとな!」





やっぱり龍桜のみんなは優しくて。




今では幹部室に居るより
みんなのいる下の部屋とかに
居ることの方が多い


整理整頓ができる人がいなかったみたいで、
ちらかっていた幹部室を掃除してたら
なぜか
みんなを巻き込んでの
倉庫の大掃除になったこともあった



「日和~!」


舞台の端に座ってみんなを見ていると
上から卓也の声がした。

「?」

階段を見上げると
手すりを掴んで少し身を乗り出した
卓也がこっちを見降ろしていた

「どうしたの?」

「ちょっと、上来て!

お菓子あるし!!」


そう言って、手招きした卓也を見て
子供だなぁ...、なんて思いながら

「うん!今行く!」

そう笑顔を見せて動き出す私は、
前より幸せだ
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