桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
宏明side


「最近日和、前より明るくなったよな?」

「あぁ」

幹部室で5人がそろった時だった。

下に居る日和の事が
話題に上がっていた。

圭斗がつぶやいたことに
涼が返事をしている。

「まだ、信じられてないかもな...」

「何でだよ飛鳥!
前より話すようになったし、
ちゃんと会話も続くようになったし、
明るくなったし...」

卓也が反論する

「...笑った顔。
見たことねーなー」

思わず声に出してしまった

「だろ?
少なくとも俺は...
作り笑いしか人に向けたのを
見たことねぇ」

「...人じゃ、なかったら?」

「卓也だってあるだろ?
花とか動物とかに
一瞬笑ったように見える時」

飛鳥の言葉に
みんなが少し考え込む


「たしかに、あるな」

「遠くからしか見たことねーけど...」

「一瞬そう見えるだけだからなぁ」

「近くに居る時は見たことないし...」

俺、涼、卓也、圭斗の順で
返事を返した。


そのまま話続ける4人。


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