桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
痛みで顔をゆがませる。



「あらぁ~? 痛そうな顔して。

ロボット何だから
痛くなんてないでしょ?」


そう言って、強く引っ張ってくる。

「いっ!!」

思わず声を上げた私に
満足したのか、手を離した。


「あんたみたいなブスより、
私の方が龍桜様に必要なのよ!!」

「そうよ!
真登香様の方がお似合いよ!!」
マドカ

取り巻き達も声を上げた。


「誰ともかかわりを持たずに
前みたいに一人でいてよ。

あんたなんか、存在してるだけで
他の人にしてみれば迷惑なの!」

「人形なんだから一人でいなさいよ!!」



ドンッ...

肩を押されて尻もちをついた。


「もう、
龍桜様に近づかないでよね!!!」


ドスッ


「うっ...」


真登香様、と呼ばれる人が
そう言ってお腹を蹴ってきた


そのまま教室を出ていく女子達。


「っ....」

座り込んだまま壁にもたれてうずくまる。

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