心見少年、音見少女。
水晶や火影、X組のみんながわらわらと集まってきた。
「早いな……こんな短時間で覚醒して、かつかなり強い攻撃系と防御系を兼ね備えた能力とは……」
間地先生がかなり驚いた様子で佐月を見ると、雲の弓を持った佐月の左手を指さした。
「……佐月、ちょっと左手見せてくれるか?」
「左手、ですか?」
雲の弓を右手で払って消し、間地先生に左手を見せる。
「ちょぉ待ちい!先生、日和が居てるやろ?!ここで言うのヤバイんとちゃいます?!」
水晶が両手をバタバタさせながら妨害しようとする。
「別にいーじゃねーか。どーせ言うことだ。ちゃっちゃと言ったほうが良いだろ。
あのな、佐月。お前は……」