心見少年、音見少女。

「せやな。佐月くんに説明すんなら今が調度ええな」



低いテーブルを囲むように、時計回りに水晶、火影、佐月、日和の順で座った。

全員、真剣な顔つきで、笑顔が無い。それほど重要だということだ。

「まず、一番重要な現状のこと……といきたいが、それを話すためにまずは一年前のことを話そう―――」

日和が切り出した。







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