心見少年、音見少女。
全員が連れていけ連れていけと駄々をこねる。
「あ゙あ゙ーっ、もう!!そんな十何人もでドカドカ行くわけいかねぇの!人数絞るぞ!!」
「はい、それじゃ、今私が選抜したメンバーで行くぞ」
「ちぇー」
「んだよ、ケチ」
「独身」
「彼氏いない歴=年齢!」
「うるせえうるせえ!!!遊びじゃねえんだよ!!あと後半関係ないだろ!!誰だ言った奴!!」
そんなこんなで、行くメンバーが決定した。
佐月、日和、火影、水晶、藜、カゴメ、間地先生の七人。
「私の『空間』の能力で瞬間移動の代理は務まるし、近距離だから防御能力も必要無し。『模倣(コピー)』の能力は一応保険。氷雨を助けに行くのに『宝石』も『動植物との会話』『植物の急成長』『雷』も要らない。それと、学校側には報告済みだし、X組副担任がお前らの面倒見てくれる。文句は無いな?」
省かれたメンバーは渋々ながらも頷く。
「よろしい。じゃ、カゴメ達、準備は良いか?」
「「「「「「はい!」」」」」」
選抜された六人、中でも特に水晶が力強く返事をする。