大阪セカンドシンデレラ



「何や、嫌なんか?」



「嫌じゃないけど…。」



「何やねん、言いたい事あるならはっきり言いや。」



「それなら…。」



急に振り返ってきた。



「新太郎さんも一緒がいい。」



「新太郎さん、も?」



「うん、で、新太郎さんと美紀ちゃんの2ショット写真も撮ろうや。」



その言葉に顔が熱くなった事が自覚出来た。



「それは…、エエわ。」



「何で?」



「…恥ずかしいから。」



「ホンマに新太郎さんの事好きなんやね。」



智君がまた空に目線を戻す。



「空って綺麗やな…。」



一度立ち止まり、私も空を眺める。


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