大阪セカンドシンデレラ
『きっと智君は美紀ちゃんに感謝していると思うから…。』
言葉の1つ1つに優しさを感じたのだが、その優しさに触れた私の心にまた嫉妬の心が芽生え始めた。
「新太郎さん…。」
私は新太郎さんが好き。
『何だい?』
優しい新太郎さんが好き。
「お願いがあるの…。」
新太郎さんの事が一番好きなのは私…。
だから…。
だから…。
「今すぐ…、来て欲しい…。」
私がそう告げた後、間髪入れずに新太郎さんの声が返ってきた。
『分かった。』