大阪セカンドシンデレラ
「いい事ない!私が来て欲しいからってどうして来たの!私なんか…。」
「もういいって言ってるだろ!」
「新太郎、さん…。」
今まで聞いた事がない新太郎さんの怒声。
温かい…。
それと同時に、強く抱きしめられていた。
「美紀は最低なんかじゃない。麻衣の事もずっと心配してくれてた。気に掛けてくれた。悪いのは俺の方だ。俺が美紀の気持ちをしっかりと受け止めなかったから悪いんだ。一緒に通天閣に昇った時、美紀の気持ちを受け止めなかった俺が全て悪いんだ。」
「そんな…。」
今、美紀、って…。