大阪セカンドシンデレラ
「そうだったんだ…。」
そこまで私の事、思ってくれていたなんて全然知らなかった。
「ねぇ麻衣ちゃん、今度もし良かったら一緒に通天閣昇らない?」
「えっ?」
『ずっと通天閣に昇りたいって言っていたから…。』
新太郎さんから聞いた麻衣ちゃんが言っていた言葉。
「ホントに?」
「うん!」
「やったぁ、私、通天閣一度昇りたかったんだぁ~。」
両手を上げて喜ぶ麻衣ちゃん。
新太郎さんと付き合う事が出来た私。
今まで麻衣ちゃんに嫉妬していたのは何だったのだろう。
改めて自分が情けなくなるくらい麻衣ちゃんは嬉しそうに楽しそうに接してくれる。
私は、麻衣ちゃんにも感謝しなければならないな…。
「お兄ちゃん、普段は優しくてとても穏やかだけど、恥ずかしがり屋でいざと言う時はからっきし駄目だから美紀ちゃん宜しくお願いしますね。」