大阪セカンドシンデレラ
「そんなに普通、なんですか?」
「…。」
そんな質問されても困るよね…。
だって、好きな思いは私にしかないんだから…。
少し後悔したが、新太郎さんは答えてくれた。
「普通、じゃないよ。」
「えっ?」
今度は私が少し驚いてしまった。
「嬉しかったよ。」
「嬉し、かった…。」
「美紀ちゃんに言われて…。」
駄目。
そんな事言われたら、新太郎さんに飛び込みたくなる。
自分の衝動と恥ずかしさを隠す為に顔を背けた。
そんな私に向かって、新太郎さんは思いがけない言葉を伝えてくれた。