大阪セカンドシンデレラ
新太郎さんと公園で出会ってから数日が経った。
妹さんが退院したら教えて欲しいとお願いした為、新太郎さんのメールアドレスを教えて貰っていた。
「一歩前進したやん。」
と、ゆかちゃんはニヤニヤしていたが、今回に限っては、自分の恋心は置いといて、妹さんが退院出来る喜びを純粋に感じたい思いだった。
そして届いたメール。
『明日の午後に妹の退院が決まりました。』
そのメールに対して、私は間髪入れずに返信した。
『退院する時、私も病院に行ってもいいですか?』
兄妹2人で退院を喜び合いたい所へ私が行くと迷惑かも知れない。
それでも、私も分かち合いたい思いが強かった。
『うん、いいよ。14時頃には退院の見込み。』
『ありがとうございます。14時頃病院に行きますね。』