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“別れ”から始まった二人の距離。 ヒロインと主人公の距離は、 片方の態度と、片方の言葉で、 呆気なくも手の届かない距離となる。 離れて感じるモノ。 ……主人公は何を想い、 ……ヒロインは何を想う? 正に、【捕食者の目】です。
終わった恋にまつわる執着の表現が素晴らしいです。 優しくセンチメンタルではない、生々しい温度を感じるような彼の視線。 最低なはずの彼の情欲を垣間見ると、女としてぞわりとするものがあります。 小鳩さんの短編が非常に面白いのは、見せ方を知っているからでしょう。 いつもの教室と走る戦慄の対比。呑気な友人と彼の本質の対比。 とてもお上手です。ぜひ、多くの方に読んでほしい!