優しい彼は残酷な人。
カーテンの隙間から覗く光が眩しくて、私は起きた。
横を見ると、綺麗な顔で寝息をたてる朔がいて。
私はそっとベッドからでて、衣類を適当に羽織る。
すると、「...おはよ」
そう眠そうに目を擦りながらこっちをむく朔。
「おはよう」と私も朔に返す。
こんな些細なことで嬉しくなった。
それから、私の淹れたコーヒーを飲みながら、
ゆったりとした時間が流れる。
すると、朔の携帯が鳴った。
けれど、朔は気にしない様子で
......電話にでるきはないらしい。