優しい彼は残酷な人。
私達の関係を一言で言うならきっとセフレだろう。
彼には彼女がいるから。
それを知っていても彼との関係を続けている私。
彼...朔と出逢ったのは、雪が降るんじゃかってくらい寒い日だった。
バイト帰りに誰か友達を誘って、ご飯でも行こうかと考えていると、しつこくナンパしてくる男がいた。
無視してもしつこい男に
我慢の限界をむかえそうになった時、
「ごめん、お待たせ。」
そう言って私の肩に腕をまわすひとりの男、
それが朔だった。
それを見たナンパ男は舌打ちを残して立ち去っていった。