Letter ~世界一大切なキミへ~
「あ、あの…涼ちゃん?」
「あ?」
うん。
やっぱり機嫌悪いし。
「なんだよ?」
「何でもないです」
5分くらい歩くと、目の前に大きい建物が見えたんだけど…。
「涼ちゃん?これって…体育館だよね?」
「そーじゃね?」
いやいや!!
体育館にしては大きすぎでしょ?!
しかも外も中もきれいだし!!
ありえないって!
「おい、体育館って書いてあんぞ」
…ほんとだった。
「入り口どこ?」
「分かんねー。あ、こいつらについていけばいいんじゃね?」
こいつらって…。
知らない人をこいつらって言ってしまう神経の図太さね。