本当の答え
プロローグ
 大切な人がこの世にいなくなったとしたら,貴方はこの世界で何を見ますか?
 もしも明日、突然地球が終わるとしたら。
 何をして、誰といて、どんなことを想って「明日」を迎えるのだろうか。
■■■
 こんな私が生きている。ただそれだけなのに、どうして君はそんなに笑っているの?
 君がそんな笑顔じゃ、悲しくても、辛く苦しく死にたく消えたくても、サヨナラしなければならない理由なんか無くなってしまえばいいのに。
 永遠何てものは存在しないのだ。
「渡瀬香奈さん。終わりですね」
 私のこめかみにあてられた銃は、血で赤く染まっていて、鉄臭かった。
 何でこんな事に。
 私を止めて生かしてくれていた[何か]がそんな顔をしていたら笑えないじゃないか。
「香奈ぁああぁぁあっ」
 バァンっ
< 1 / 20 >

この作品をシェア

pagetop