本当の答え
慌てて駆け寄ってみても、そこには黒い闇しかなくてあるはずの廊下は姿を消した。そして先生の姿も消えてしまった。
これは夢だ。
夢なのだ。
きっとそうだ。
ありえない。
「香奈っ危ないから下がってっ!」
「一美ちゃん…」
「なんなの…これ」
先生は?廊下は?何がどうなってるの?終わるのって私達の命?何が起きたの?これは夢なんかじゃないの?他クラスの人たちはどこに行ったの?
まとまらない。
「何が起きてるの?」
「……友花」
「香奈。香奈は何が起きてると思う?」
友花は、答えを求めるように私の目を真っ直ぐに見つめてきた。
「分からない。でも、外は……え…嘘で…しょ」
私は、外を見て唖然とした。
私の言葉に恐る恐る周りの人も外を眺めた。
そこに映し出された景色は、さっきまでの秋晴れの空なんてどこにもなく、ただただ黒い渦だけが存在していた。
「嘘でしょ…?」
「もうイヤっ」
「助けてくれよっ!」
次々と叫び声が上がった。
そんな事をしたって状況は何一つとして変わることはないのだ。
「みっ皆…落ち着いて」
「落ち着いてられるかっ」
後ろから来た少年らしき声に、私は慌てて振り返った。
「和樹」
これは夢だ。
夢なのだ。
きっとそうだ。
ありえない。
「香奈っ危ないから下がってっ!」
「一美ちゃん…」
「なんなの…これ」
先生は?廊下は?何がどうなってるの?終わるのって私達の命?何が起きたの?これは夢なんかじゃないの?他クラスの人たちはどこに行ったの?
まとまらない。
「何が起きてるの?」
「……友花」
「香奈。香奈は何が起きてると思う?」
友花は、答えを求めるように私の目を真っ直ぐに見つめてきた。
「分からない。でも、外は……え…嘘で…しょ」
私は、外を見て唖然とした。
私の言葉に恐る恐る周りの人も外を眺めた。
そこに映し出された景色は、さっきまでの秋晴れの空なんてどこにもなく、ただただ黒い渦だけが存在していた。
「嘘でしょ…?」
「もうイヤっ」
「助けてくれよっ!」
次々と叫び声が上がった。
そんな事をしたって状況は何一つとして変わることはないのだ。
「みっ皆…落ち着いて」
「落ち着いてられるかっ」
後ろから来た少年らしき声に、私は慌てて振り返った。
「和樹」