無口な君とあたし
「おはよー」


がらっと扉を開けると、みんながおはようと挨拶を返してくれた。皆いい人なんだけどチャラくて話についていけず情けないことに親友と呼べる人はいない。



教室の隅っこの席でおとなしく英単語の予習をしていると先生が入ってきた。



「あー今日は朝学なし。その代わり皆にいいお知らせがあるぞ」



先生が手招きすると、ぺこっと頭を下げて見慣れた顔の人が入ってきた。え、ちょっと待って。



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