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帰りのSHRも終わる

帰る時間になった

普段ならば
恵美と一緒に帰る

でも、それはもう
ないだろう

「雅輝、一緒に帰ろ」

環に頷いて返す

恵美を見ると
うつむいて身支度をすませ

ガタガタと椅子から
立ち上がった

僕達のわきを通り抜け
て行った

恵美の隣には
今は誰もいない

僕の幻覚が彼女に
話し掛けているのが
見えた気がした

もう消えていった
恵美の後を見ていると

いきなり顔を挟まれる

強引に顔の向きを
横に変えられる
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