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すると環は少し後に

「あなたも私の彼氏に
お世話になってます」

と言った

もちろん僕は環と
付き合ってなんかいない

しかし、恵美は
下を向いて肩を震わせ

「うわ~ん
雅輝のバカぁ~」

と泣きながら
部屋から出て行った

「えっ、ちょっ、ちがっ」

という僕はベッドから
届くはずもない

恵美に向かって
手を伸ばすのだが

時、すでに遅し

恵美はもう病室を飛び出し
看護婦や医師から

止められるのにも
お構いなく

廊下を全速☆前進DA

と海馬バリに超特急で
走り抜けて行った
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