White Daring
《ガチャッ 》
「「あやとさ~ん! こんにちは!」」
みんな揃って挨拶をする。
奥の方から小走りで絢斗さんが
現れた。
「 おお~! あかねじゃねえか!
ひさしぶりだなぁ~ 」(クシャクシャッ)
思いっきりぐちゃぐちゃにされるあたしの髪。
どうやらもう酔っちゃってるらしい。
『 絢斗さん!!髪の毛ぐちゃぐちゃに
なっちゃったじゃないですか~! 』
ぐちゃぐちゃになった髪の毛を
直しながら半ば笑顔で話す。
「 いいじゃねぇかよ。 な? 」
ニヤリと口の端をクイっとあげる。
相変わらずとても妖艶だ。
『もう!許します(笑)
お誕生日、おめでとうございます !』
「「 おめでとうございます!!」」
たまり場に響く大声。
「 ありがとな~!おまえら!
今日は好きなだけ食いまくって飲みまくれ!無礼講だからな~! 」
絢斗さんはそう言ってまた向こうに消えていった。