こっちを向いてよ、ダーリン!
「どういうつもりだ」
聞き覚えのある声が聞こえたと同時に、掴まれていた身体が突然一気に解放された。
見上げると、そこには――
「圭!?」
――なんで!?
いるはずのない、圭くんの姿。
もしかしたら、これは夢なのかもしれない。
先生のキスだって、現実じゃ考えられないし、圭くんがここへ来ることなんて尚更。
そう思ってはみたものの、リアルすぎる感覚から、これは現実だと知らされた。
「どうして圭がここに?」
「一体どういうつもりだ」