こっちを向いてよ、ダーリン!

全ては、圭くんが理由の私の男性遍歴。
責任転嫁だと言われれば、それを甘んじて受け入れる覚悟はある。

肝心な人には女として見てもらえない、女の悪あがきだと言われてもいい。
でも、それには圭くんにだって、責任の発端がある。

私だって、いつまでも子供なんかじゃない。

同じ部屋に住んでいるという好ポジションをキープしているというのに、年上の女が好きだなんて、7つも年下の私じゃどうにもならない。

いくら追いかけたって、その差が縮むことも、追い抜くこともできないのだから。


そして、何度も行き着く同じ答えには、溜息しか出ないのだった。

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