恋雨

始まり

ああ、やっぱりカッコいいな。

顔立ちがすごく綺麗。

誰があの人の彼女になるんだろう?

「…っ。…ぎさん。如月!!」

「わぁ!!?」


勢いよく席を立ち、机をひっくり返してしまった。

「…えっと…。」

そ、そうだ。今は授業中だった。右斜め前にいるあの人を見てて忘れてしまっていた。

先生が私に言う。

「如月。話を聞いてなかったのか?」

「…はい…。」

「はぁ…後で職員室に来なさい。」

「はい…。」

「…じゃあ、この問題を桜井さん。答えてください。」

「52です。」

「正解。しっかり予習が出来てるな。」

「ありがとうございます。」

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