禁断恋~夜風に想いをノセテ~

2人とも何も悪いことなんかしてないじゃんか。

2人で一生懸命生きてるだけじゃねえかよ。

それさえも邪魔しようとすんのかよ・・。


『風・・。風がそんな顔してたらくぅちゃんが心配しちゃうよ。』


久実ちゃんのいる病室に向かっていると夜が俺の頬をつねった。


『悪い・・。』

『もう・・。ちょっと屋上よって行こう?』

『屋上?』


俺は夜に手を引かれながら屋上まで歩いた。

夜・・。

お前は何を考えてるんだ?

俺に気合を入れさせようとしてるのは確かなんだけどな。
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