禁断恋~夜風に想いをノセテ~
『風。シャーペンの芯切れちゃった・・。持ってる?』
熱心に勉強していた夜が顔をあげた。
すげぇな・・。
シャーペンの芯1週間で50本使いきったよ。
どんだけ勉強してんだ?
そんなに頭悪いわけじゃねぇだろうに。
『わりぃ、俺のも切れてる。買いに行って来るから待ってろよ。』
俺は財布を持って立ち上がった。
『あ、私も行くよ!気分転換したいし。』
てことで夜も行くことになった。
『母さん、ちょっと買い物行って来るよ。』
リビングで休憩してる母さんに声をかけた。
『あら、じゃあ買い物してきてくれる?昼間に行くの忘れちゃってぇ。』
『わかった。適当に買ってくればいいんだろ?それと・・お願いだから安静にしててくれよ?』
母さんは・・・妊娠中。
のくせに暴れ回る。
この前はダイエットとか言って走りだした・・。
ウォーキングぐらいにしといてくれ・・。
『じゃあ、言ってくるね!ばいばーい。』
夜と一緒に家を出た。