夫婦の定義──君が僕のすべて──
レナが口の動きだけで答えると、ユウは優しくレナを抱きしめ唇を重ねた。

何度もついばむような優しいキスをした後、ユウはそっと唇を離して、レナを見つめた。

「レナ、愛してる。」

ユウはレナの素肌に優しく口付ける。

壊れやすい宝物を扱うように、ユウの手と唇が優しくレナに触れた。

ユウは、愛してると何度も何度もくりかえしながらレナを抱いた。

ユウの温もりを感じながら、レナは目に涙を浮かべて、声にならない声で何度も“愛してる”と呟いた。

酔いに任せての事なのかも知れない。

それでもお互いに触れ抱き合えた事が、ユウもレナも嬉しかった。

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