夫婦の定義──君が僕のすべて──
「よし、少し休憩しよ。」

ユウは髪の短くなったレナの手を引いて、ソファーに向かう。

「次は何しようかなぁ…。」

すっかり冷めたカフェオレを飲みながらユウがが呟くと、レナが口を動かす。

“ユウのギター聴きたい”

「ギターか。確かにいつもそんな感じだ。」

ソファーの後ろに用意されていたアコースティックギターを手に取ると、ユウはゆっくりと弦を弾く。

「何がいいかなぁ…。」

“ユウの曲”

「好きなの?」

“すごく好き”

「それじゃあ…奥さんのリクエストにお応えして…。」

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