夫婦の定義──君が僕のすべて──
夕方、洗濯物を取り込み片付けてしばらくすると、ユウから撮影が終わったと連絡があった。

レナは出掛ける支度をしてユウを待つ。

久し振りにスカートを履いて、化粧をした。

(こんなふうに出掛けるの久し振り…。)


しばらく経って、レナを迎えに戻って来たユウが、目を細めてレナの頭を撫でる。

「やっぱりオレの奥さん、世界一かわいい。」

レナが照れ臭そうに微笑むと、ユウは笑って手を差し出す。

「行こうか。」

レナはユウの手をそっと握ってうなずいた。

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