夫婦の定義──君が僕のすべて──
レナはペンを手に取り、メモ帳に文字を書く。
“願い事、なんて書いたか覚えてる?”
レナの文字を読んで、直子は嬉しそうに笑ってうなずいた。
「もちろん覚えてる。」
レナが首をかしげると、直子は微笑みながら静かに話し始めた。
「ユウの願い事は二つ。“おとうとかいもうとがほしい”。それから…“レナをおよめさんにする”。願い事なのに、およめさんにしたい、じゃなくて、およめさんにする、ってユウは言い切っちゃったのね。」
“私はなんて書いたの?”
「レナちゃんの願い事は、ひとつだけ。“ユウのおよめさんになりたい”って。二人とも、あの時の願い事が叶ったのね。」
直子は優しく微笑んだ。
「ユウのもうひとつの願い事は、叶えてあげる事ができなかったけど…。それでも大好きなレナちゃんをお嫁さんにできたんだから、ユウは幸せ者ね。」
直子の言葉に、レナはうつむいて目を伏せた。
“願い事、なんて書いたか覚えてる?”
レナの文字を読んで、直子は嬉しそうに笑ってうなずいた。
「もちろん覚えてる。」
レナが首をかしげると、直子は微笑みながら静かに話し始めた。
「ユウの願い事は二つ。“おとうとかいもうとがほしい”。それから…“レナをおよめさんにする”。願い事なのに、およめさんにしたい、じゃなくて、およめさんにする、ってユウは言い切っちゃったのね。」
“私はなんて書いたの?”
「レナちゃんの願い事は、ひとつだけ。“ユウのおよめさんになりたい”って。二人とも、あの時の願い事が叶ったのね。」
直子は優しく微笑んだ。
「ユウのもうひとつの願い事は、叶えてあげる事ができなかったけど…。それでも大好きなレナちゃんをお嫁さんにできたんだから、ユウは幸せ者ね。」
直子の言葉に、レナはうつむいて目を伏せた。