夫婦の定義──君が僕のすべて──
「大学に入って少ししたら、なんとなく今までとは人種の違う友達ができて、すげー新鮮だったな。そいつバンドやってて、ギター教えてくれたり、ライブハウスとか連れてってくれんだよ。初めてのライブに興奮して楽しくてさぁ。そいつといろんなライブに通い詰めて。しまいにはボーカル抜けたからオマエ歌えって言われて、面白そうだからやってやろうって。」
「へぇ…。」
「そんで、ヒロさんに出会った。たいしたバンドでもないのに、オマエ面白いからオレんとこに来いって。芸人かよ!って思ったけど、この人についてけば、なんかすげー楽しいんじゃないかって気がしてさ。初めて自分の意思で親に背いて、親が選んだ道とは違う道を行く事を決めたんだ。そん時やっと、オレ生きてる!!って思えた。」
「そんな事があったんだ。タクミは自分の話とか全然しないから謎が多かったけど…なんか意外な気がする。」
「話したくなかったから。身内の事話すと、自分も同じエリートでなきゃ、おかしいって思われんじゃん?」
「そうか?タクミはタクミでいいと、オレは思うけどな。」
「へぇ…。」
「そんで、ヒロさんに出会った。たいしたバンドでもないのに、オマエ面白いからオレんとこに来いって。芸人かよ!って思ったけど、この人についてけば、なんかすげー楽しいんじゃないかって気がしてさ。初めて自分の意思で親に背いて、親が選んだ道とは違う道を行く事を決めたんだ。そん時やっと、オレ生きてる!!って思えた。」
「そんな事があったんだ。タクミは自分の話とか全然しないから謎が多かったけど…なんか意外な気がする。」
「話したくなかったから。身内の事話すと、自分も同じエリートでなきゃ、おかしいって思われんじゃん?」
「そうか?タクミはタクミでいいと、オレは思うけどな。」