夫婦の定義──君が僕のすべて──
「私も、ユウがいてくれて幸せ。思ってる事、ユウにちゃんと話せるし、大好きな人の名前を呼んで、大好きって声に出して言えるのって、ホントに幸せだね。」

「じゃあ、もっと言って。ずっとレナの声、聞けなかったから、何度でも聞きたい。」

「ユウ、大好き。いつも私の事、一番愛してくれてありがとう。私も、ユウが一番大事。私の願い事、叶えてくれてありがとう。」

「うん…。レナも、オレの願い事叶えてくれてありがとう。」

「ユウ、愛してる。ずっと一緒にいようね。」

“一緒にいてね”でも“一緒にいたい”でもなく、初めて“ずっと一緒にいよう”とレナが言った事が嬉しくて、ユウはレナを抱きしめる手に力を込める。

「うん…オレも愛してる。オレの奥さんはレナしかいないよ。これからもずっと…ずっと一緒にいよう…。」

レナはユウの言葉を聞きながら、温かい腕の中で、ユウと一緒に生きている幸せを、しみじみとかみしめた。

(生きてて良かった…。)


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