夫婦の定義──君が僕のすべて──
夕飯の後片付けと入浴を済ませて、二人でソファーに座って缶ビールを飲んだ。

「レナ、明日は休みだっけ?」

「ううん、明日は出勤になった。」

「そうか…。大変な時だもんな。早く落ち着くといいな。」

「うん。」

ユウはレナを抱き寄せて、優しく髪を撫でる。

「じゃあ…今日は早く寝ないとな。」

「んー…もう少し…こうしてたいな。」

レナは甘えたようにユウを見上げる。

「そんな顔されたら、オレ、我慢できなくなるよ。それでもいいの?」

「…うん…。」

小さくうなずくレナにユウは優しく口付ける。

「じゃあ…あんまり無理させない程度に。」

「何それ…。」

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