制服なんて
「ん!OK!行ってきます!!」
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「おはよう」
「おはよう美和子」
親友の“永嶋 美和子”は中学からの付き合いで信頼のできる子だ。
美和子は性格が私にどこか似てて、でも全く真逆のようで、そんな矛盾した言葉になってしまうようなそれくらい大切な仲なんだ。
なくてはならない存在、っていうかんじで。
「あのさー、哲二が帰って来たんだよね・・・」
「えっ!?哲二さんが!?・・・そっかーそんな時期だね〜」
驚きの表情から、納得の表情に変わる。
哲二のことはよく美和子に話す。
あいつにはよくムカつくことを言われるから美和子に愚痴らせてもらっている。
「それで?また、何か言われたの?」
美和子はよく分かっている。そんなことに私は満足し、昨日あったことを話す。
「───って事があったわけ!ムカつくよね!確かに子供ですけど、そんなねぇ…言わなくても」