あたしの意地悪な弟
「てめぇ・・・」
勇輝は悔しそうに利久斗を睨む。
いや、そもそもあたし利久斗なんか絶対好きにならないし!!
「まぁ、とにかく俺今日から凛ちゃんにガンガン攻めて凛ちゃんに恋がどういうものか分からせてあげるよ✩」
「いや、だから教えなくていいって」
あたしは半ば諦めながら言った。
利久斗の冗談に付き合う気力がもない。まぁ、どうせすぐ飽きるでしょ。
この時はこれで自己解決した。
━━━━そして今に至る。
やっと利久斗を撒いたあたしはとりあえず屋上へと避難した。
「はぁ・・・疲れた。綾乃と勇輝はきっと帰ってるよね・・・」
頃合を見てそっと出よう。
そう思い、一息つこうとした瞬間誰かの声が付近から聞こえ、あたしはとっさに影に隠れようとした。
「うわっ!」
しかし、隠れようとした先には既に人がいてぶつかってしまった。
「いったー・・・。すいません、ぶつかってしまって」
そう言ってあたしは顔をあげると、目の前には憧れの夕日先輩の顔があった。
「え!?」
驚きすぎて、あたしは大きい声を出してしまった。
すると、夕日先輩は手であたしの口を塞いだ。
「ごめんね、少しの間静かにしててね」
そう言われあたしは小さく頷いた。
その瞬間、屋上の扉が開くとともに複数の女生徒の声が聞こえてきた。
「明くーんどこー」
どうやら夕日先輩を探しているみたい。
「おかしいなー声が聞こえたと思ったのになー」
「気のせいだったんじゃない?」
「んー、そうかも」
勇輝は悔しそうに利久斗を睨む。
いや、そもそもあたし利久斗なんか絶対好きにならないし!!
「まぁ、とにかく俺今日から凛ちゃんにガンガン攻めて凛ちゃんに恋がどういうものか分からせてあげるよ✩」
「いや、だから教えなくていいって」
あたしは半ば諦めながら言った。
利久斗の冗談に付き合う気力がもない。まぁ、どうせすぐ飽きるでしょ。
この時はこれで自己解決した。
━━━━そして今に至る。
やっと利久斗を撒いたあたしはとりあえず屋上へと避難した。
「はぁ・・・疲れた。綾乃と勇輝はきっと帰ってるよね・・・」
頃合を見てそっと出よう。
そう思い、一息つこうとした瞬間誰かの声が付近から聞こえ、あたしはとっさに影に隠れようとした。
「うわっ!」
しかし、隠れようとした先には既に人がいてぶつかってしまった。
「いったー・・・。すいません、ぶつかってしまって」
そう言ってあたしは顔をあげると、目の前には憧れの夕日先輩の顔があった。
「え!?」
驚きすぎて、あたしは大きい声を出してしまった。
すると、夕日先輩は手であたしの口を塞いだ。
「ごめんね、少しの間静かにしててね」
そう言われあたしは小さく頷いた。
その瞬間、屋上の扉が開くとともに複数の女生徒の声が聞こえてきた。
「明くーんどこー」
どうやら夕日先輩を探しているみたい。
「おかしいなー声が聞こえたと思ったのになー」
「気のせいだったんじゃない?」
「んー、そうかも」