雷獣
「それで遥香ちゃんは??」
「パニックを起こして今は眠ってる。」
「そう....。」
沈黙の2人。
「それであいつら、黒髪にして少しでも怖がらせないよにするんだってさ。」
可愛い奴らだよ。さっきとは違う優しい顔で見つめる洸希。
「私は今の遥香ちゃんに会ったことしかないからわからないけど、雷獣にいる時の遥香ちゃんは楽しそうで笑顔が絶えない子だったかな。
だから如月君から話を聞いてもその出来事だけで判断するんじゃなくて過去の自分や今の如月君達を見て後悔しない選択をしてほしいな。」
「俺も変わらずあの5人を見ていきたいんだけどな...。」
「ねぇ、初めて私と遥香ちゃんがあった日覚えてる?」
「あぁ。」
「だよね。いきなりここに連れて来るんだもん。洸希だけだと思ったし、私はあの事を根に持ってたから怒鳴りこみながら出てきたよね....。」
「フッ。んで、遥香さんがめちゃめちゃビビってて叶葉も俺だけじゃない事に
驚いてたっけね」
「そうだよ!まさかこんなにかわいい子が一緒だと思ってないし噂の姫に会えるとも思ってなかったし....。」
「でもすぐに意気投合してたよな?」
「遥香ちゃんとは波長が合うんだよね~。」
「俺も2人が仲良くなってくれてホッとしたよ。」
2人が思いで話に花を咲かせているとしばらくして下っ端君達が風呂場から出てきた。