雷獣
一方倉庫で遥香が目覚めるのを待っている4人はできるだけいつも通りを装って過ごしていた。
そこへ拓哉の携帯が鳴る。
ティロン。
画面を見ると洸希から1枚の写真が送られてきた。
「ぶはっ....っ。」
「なに?!拓哉どうしたの??」
「これ見たらわかるよ」
そう画面を3人に見せると3人とも吹き出して笑っていた。
「やばくね?これ、傑作だろ。」
「せめて僕みたいにワンカラー入れればよかったのに」
「なんで数人は茶髪にしようとかの発想や案はでなかったんでしょうか....。」
写真には20人くらいの黒髪集団がひきつった顔で笑ってる写真だった。
「っっはぁ...。ほんとにしてくれるんだとは思わなかったな」
「そーいや、洸希が黒髪どうのこうの言ってたからあいつが提案したんじゃないのか?」
「そうだと思いますよ、これ背景”桜湯”じゃないでしたっけ?」
「あぁ、洸希の彼女の所か」
「なるほどね、銭湯なら1度にみんな染めれるし洗えるってことか
洸希らしい効率のいいやり方だね」
「でもバイクの出ていく音しなかったよね?」
「遥香が起きたら元もこうもないんだからここでエンジンかけなかったんじゃないでしょうか?」
「なるほどね。」
そんな話をしていると遥香が寝ているカーテンから声が聞こえた。