雷獣
拓哉達が着替えに部屋を出て行く。
大丈夫、いつも通りにふるまえたよね?
大丈夫、大丈夫。
そう自分に言い聞かせながらみんなの飲み物を用意した。
テーブルにいつもみんなが座っている位置に飲み物を置く。
夏惟と岳人はアイスのブラック。
風翔は緑茶に拓哉はカフェオレ。
自分の席に座り気持ちを落ち着かせようとホットミルクを飲む。
岳人、夏惟、風翔そして拓哉の順で部屋に戻ってきた。
重い空気に耐えられなくて遥香が最初に切り出す。
「まぁ、私も油断してたし、未遂だしね?よそよそしく腫物みたいにされるのも嫌だしこの話はおしまい。ね?過去は変えられないし、自分が弱かったのもあるからみんなもそんなに責任感じないでほしい....。」
「いや、そんなの無理だよ‼だっt「みんなが忘れてくれなきゃ私はいつまでたっても忘れないじゃん!!!、それが足枷になって恋愛できないとかごめんだし。」
風翔が言いきる前にかぶせて大きな声で話す遥香。
「分かった。今はまだ槇口と決着がつけれてないけど準備して必ず俺達が潰すから。」
「ありがと、たく。」
誰一人納得いってない顔をしてるけどそれでいい。
私さえ我慢していれば.......。