雷獣

「楽しみにしてる。」
そういい拓哉と一緒にバイクが置いてあるところに向かおうとしたら
車に寄っかかってる洸希を見つけて遥香が言う。

「たく、今日は洸希に送ってもらっていいかな?」
少し沈黙の後、拓哉がOKと言うのでありがとうと言い洸希の元へ向かった。

「洸希さん、行きたいところがあって......拓哉先輩の許可はもらってるんでお願いして良いですか?」

洸希は拓哉が降りてきたからてっきり拓哉が送るものだと思っていたので一服をしていたので遥香のお願いに少しだけ驚いたが拓哉と目を合わせると拓哉が頷くので車のドアを開けていいよと言った。

「お願いします。」

「これ吸い終わったら行きますんで」
そう言いドアを閉めて拓哉の元へ歩いて行く洸希。

「拓哉さんが送っていくんじゃないっすか?」

「その予定で降りてきたんだけどはるがお願いしてくるし、まぁお前に話でもあるんだろ、とりあえずは落ち着いてるけどまた何かの拍子で思い出してパニくるかも知れないから車の方が安全だと思って。」

「なるほど。んじゃ送り届けてきます。」
拓哉に一礼して遥香が乗っている車に向かう。

まだ長い煙草の火を消して車に乗る

「家の前に寄るところありますか?」

「家って言うか.....洸希さんと海に行きたくて......」

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