雷獣

”風翔 36点” ”遥香 30点” ”夏惟 50点”

「...........。」

「危なかったー。」

「思ったより入らなかったな。」

「ククッ。じゃあはるが罰ゲームかな?」

「面白そうじゃん、考えるの俺も入る」

な、なんで?普通この流れって風翔が負けるか、夏惟が負けるかって流れだよね?
え?私が罰ゲームするの?てか、夏惟の点数えぐくない??
2分で25本決めたって事?5秒に1本は必ず入ったって事??

ぼーっと点数を見てると罰ゲームの内容が決まったみたいで
にやにやする風翔と岳人に確保されて車まで戻った。

「洸希、ダン・キホーテまで行って」

「買い物っすか?」

「うん、ちょっとね」
そういいニコッとする拓哉はいつもの優しい笑顔なんかじゃなくて悪戯を思いついたような顔だったので若干その笑顔に引きながら

「ねぇ、あまりにも変なのはやめてよ....。」
と言うと

「全然変じゃないよ!大丈夫!」
と根拠ない返事をくれる風翔。

一番怖いのが何も言わずににやにやしながら後部座席に大人しく座ってる岳人が怖い。

今日は放課後みんなで遊ぶからいつも乗ってるベンツじゃなくて6人乗れる
国産のSUV車。これは先代の代からある物らしくてまた私がしゃしゃり出て買ったものじゃなくて安心したところ。
< 162 / 288 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop