雷獣
ダンキについてた私は夏惟と1階のベンチで待ってるようにと言われる。
もう、怪しさしかない3人にため息をつきながらも大人しく夏惟と待っていると
「テストは順調ですか??」
「うん、何とか。まぁ私の記憶の事とテスト勉強は別物だと思ってるからチャンスももらってることだしやらなきゃね。」
「そうですか、よかった。」
眉を下げながらこっちを見る夏惟。
「全く手につかなかったとか言われたらどうしようかと....。こんな時に記憶を戻したのは俺達のせいだから。」
「そんなことはないよ!タイミングが少し早かっただけでいつか思い出しただろうしそれに、夏惟たちのせいって事はない。雷獣にいるなら私も警戒してなきゃいけんかったのに油断したのは自分のせいでもあるから。」
夏惟が”自分たちのせい”なんていうから思わず食い気味に言った。
しばらく沈黙が続く。
すると買い物が終わったのか拓哉達が来た。
手には何か大きなビニール袋。いったい何が入ってるの....。
「はい、はる。これに着替えてきて?」
拓哉がそのビニール袋を渡してくる。
「いま!?」
「うん、今。でそのまま倉庫に向かうから」
ゲームに負けたのは私だし仕方なくダンキのトイレで着替えることにする。
多目的トイレに入り、袋からだした”それ”を見て絶句した。