雷獣

「なにこれ......。」
袋から出てきたのは......。

携帯で拓哉に連絡をする
”本当に今着なきゃダメ?”
”うん、早く着て出てきてね。”

諦めてその服を着る。

そーっとトイレから出てみんなが待っているところに行く。

「「「..............。ヤバっ」」」
1人を除く3人が声をそろえて言う。

遥香が着てる服とは黒のワンピースに白のフリフリエプロン、そして白いフリルのカチューシャいわゆる”メイド服”ってやつだった。

「遥香、やばすぎ‼」
「はる、可愛すぎ」
「フフッ、似合ってます」
「.........。」

「////もう!流石に恥ずかしすぎる‼早く行くなら行こ!」
ダンキの中なので通行人が好奇の目で見てくる。
足早と車に戻る私にパシャパシャと写真を撮ってくる風翔に
ニコニコしながら後ろを歩く拓哉と夏惟
なぜか顔を赤くしてる岳人。

駐車場につくと相変わらず寄りかかりながら煙草を吸う洸希と目があった。
口をあけて煙草をポトリと地面に落とす洸希
そんな洸希を見て風翔が遥香に耳打ちをする

「//////っっ......絶対に嫌‼‼」
駐車場に遥香の声が響く。

「お願い‼だって絶対可愛いんだもん!それにこれは罰ゲームでしょ?」
顔の前でパチンと両手を合わせながらコテンっと首をかしげてお願いしてくる風翔はまるで子犬みたいでは遥香の心を射止めた。

「.........1回だけだからね。」
その言葉に何度も頷きながら携帯の動画を回す風翔。
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