雷獣
「それで日下部がなんだって?」
「具体的には覚えてないんだけど、その人の指示がないからまだ揉めちゃいけないとか.....。」
「まだ?.....。ってことはなにか企んでるって事??」
「さ、さぁ?.....。そこまでは言ってなかったし私も日下部さんって人話聞いてもおもいだせないから......。」
「そっか、でも落ち着いてよかった。もう夕方だし家まで送るよ。」
拓哉にそう言われ時計を見たら18時を回っていた。
「ありがとう、帰る準備してくる。」
遥香が部屋を出て風翔が話始める。
「この話はまた明日でいい?」
「そうだね、今の遥香に極力聞かせたくない。」
「分かった。」
夏惟が片付け始める。
ちょうど終わった所でドアが開く。
「お待たせしました。」
「ううん、じゃ行こうか。車の方がいい?」
「いや、バイクで大丈夫だよ!」
「んじゃ行こう。」
上着を羽織部屋を出る拓哉に続いて遥香も部屋を出る。
「じゃ、みんなまた明日ね‼」
「おう。」
「また明日」
「うん、寒いから気を付けてね!」
下に降りて拓哉の隣を歩く。
「その格好じゃ寒くない??」
「あ!今日ジャージ持ってる、だっっさいけど我慢して履くわ。」
とその場で履こうとする遥香。
「まって‼せめてそこのトイレで着替えてきて?」
「え?別に見えないよ?」
「そういう問題じゃないから......。」
拓哉に言われしぶしぶ着替えに向かう。