雷獣
「あ、いや。”好き”ってそういう事じゃないですよ?叶葉さんが思ってるようなことは何もなくて、ただ、そのー......人間!人間としてって事ですから‼
それに雷獣の時は洸希って呼ばせていただいててでも最初は洸希さんって呼んでて叶葉さんが嫌ならすぐに苗字で呼ぶんで!ってあれ?私洸希さんの苗字まだ知らない....。あn」
「ふふふふっ、遥香ちゃんテンパりすぎ。それに遥香ちゃんは忘れちゃったかもしれないけど私は”洸希”って呼ぶの遥香ちゃんだけは許してるよ?」
「え?」
身に覚えのない話してきょとんとする遥香。
「私もさ、そっちの世界にいたから上下関係は分かってるつもりだし。
遥香ちゃんは雷獣の姫なんだから洸希に敬語も”さん”も付けなくていいんだよ
それにあんまり下手の出ると如月君の威厳落としかねないから、ね?」
「叶葉さん、拓哉と交流あるんですか?」
「うん、如月君だけじゃなくて幹部のみんなとも」
「そうなんですね。」
それを聞いたら少しだけ心がモヤッとした。
「てか、そっちの世界ってどういうことですか?」
「私も昔レディースやってたからね。さて、この話はいったんお終い!
そろそろつくんじゃないかな?」
詳しく話を聞きたかったけど叶葉さんにお終いと言われたらそれ以上は何も聞けなかった。