雷獣
「あ、戻ってきた」
叶葉さんが指さす方を見ると洸希がいた。
「もう買い物はおしまいか?」
「んー、少しだけ雑貨見たいかも。遥香ちゃんは?」
「私は最後にゴティバのチョコ見に行きたいです。」
「それじゃ、別行動でいいかな?」
「はい、買い終わったら連絡しますね。」
飲み干したカップを返却口に返しカフェを出ようとすると一緒に洸希も付いてこようとした
「え?」
「ん?」
「いやいや、洸希は叶葉さんと回るでしょ??」
「いや、遥香について行くつもりだけど?」
「いや、おかしいからそこ普通は”彼女”である叶葉さんと回るから。」
「でもお前を一人に出来ないし.....」
「はぁ。いくらなんでもここに紫虎の人は居ないと思うけど、、、万が一いたとしてもこの人だかりじゃ拉致なんてできないと思うし私も1人にならないって約束するから叶葉さんと一緒に居てください。」
そう言い捨て先に出た。
その光景を黙って見ていた叶葉が口を出す。
「まぁまぁ、流石に大丈夫だって。遥香ちゃんだってたまには1人になりたい時ぐらいあるよ。さ、洸希行くよ。」
「まあそうか。わかったから置いて行くな!」
叶葉に続き洸希もお店を後にした。